ホットフィックスはダンスの衣装などのために作られた
ホットフィックス(HOTFIX)とは、ラインストーンの種類の1つで、裏面にあらかじめ糊がついており、アイロンなどの熱によって圧着するワッペンのようなラインストーンです。
普段使用している糊のついていないラインストーンより値段も高くなっています。
スワロフスキーでもHOTFIXはありますが、プレシオサやノーブランドのガラスストーンでもHOTFIXのラインストーンはあります。
スワロフスキーでは10グロス(1440粒)で約¥4000~と高額ですが、高品質ガラスストーンですと10グロス400円くらいで購入できるところもあります。
ホットフィックス(Hotfix)デコのラインストーンは、元々社交ダンスなどの衣装やドレスをラインストーンでデコレーションするために生まれました。
元々ダイヤモンドなどの宝石を見ても分かるように、ストーンはダイヤモンドカットのように先端を尖らせてカットすることで、光の屈折によりキラキラ輝くのが普通でした。
スワロフスキーでいうとチャトンのような形です。1
しかし宝石などは立て爪で固定できますが、衣装などには先端がとがっていては装飾することが難しいです。
そこで背面を平らにしてもキラキラ輝くようにカットしたのが、スワロフスキーやプレシオサなのです。
裏面を平らにしたのにも関わらず、ギラギラになるようにしたカットの技術がすごいのです。
そのおかげで私たちはiphoneケースを始め、さまざまな物にデコレーションができるのです。
スワロフスキーでも背面が平らなラインストーンはFlat back(フラットバック)と呼ばれていますが、直訳するとそのまま「平らな背面」となります。
そして裏面にワッペンのように熱で溶ける糊をつけたのがHotfix(ホットフィックス)、糊がついておらず、普段デコレーションで使用するラインストーンをNon Hot fix(ノンホットフィックス)と分けているのです。
ホットフィックス(HOTFIX)デコレーションに必要な道具
1.アイロンもしくはホットフィックス用のコテ
まずは家庭用のアイロンか、ホットフィックスデコ専用のコテが必要です。
アイロン
アイロンのメリットは、広範囲に一度でホットフィックスのラインストーンを接着することができるので楽です。
しかしデメリットは、アイロンで一気につけるため、慣れていないとラインストーンがずれてしまう可能性があります。
ホットフィックスデコ専用のコテ
細いはんだごてのようになっており、一粒ずつラインストーンを熱でつけていきます。
コテのメリットは、一粒ずつ接着していくためラインストーンがずれにくく確実に接着できます。
デメリットとして時間がかかります。
1粒あたり10秒近く熱を加えるため、大きい柄ですと大変時間がかかります。
他に電磁波で一瞬で接着することのできるコテもありますが、10万円近くしますので、プロとして本格的にオーダーが取れるようにならないと、購入するのは難しいかもしれません。
2.ホットフィックス用耐熱アプリケーションシート
アプリケーションシートもしくは転写シートと呼ばれるもので、シールやラインストーンをきれいにそのままの形で移す際に使うシートです。
ホットフィックス専用の物は、アイロンやHOTFIX用コテの熱に耐えられるものになっています。
普通のアプリケーションシートや転写シートを使用すると、アイロンやHOTFIX用コテの熱に耐えられず溶けてしまうので、必ず耐熱のHOTFIX専用のアプリケーションシートを使いましょう。
アプリケーションシートはコチラから購入できます。
3.作りたいデザインの下絵
ホットフィックス(HOTFIX)デコでデザインしたい柄を用意します。
コピー用紙に印刷したものでも、何でもかまいません。
ただし柄があまり細かいものだと、デコできませんので気をつけましょう。
4.シリコンシート
ホットフィックス(HOTFIX)のラインストーンを下絵の上に並べる際、ラインストーンが衝撃でずれないようにシリコンシートを敷きます。
ただし、やり方によってはシリコンシートは必要ありません。
シリコンシートはコチラから購入できます。→オンラインショップ
当デコレーションスクールでは、マスターコースでホットフィックスデコを習うことができます。
詳しくはこちらのマスターコースをご覧ください。